50歳からの人生再構築日記(YSメソッドとうつと私)

90日プログラムでのうつ寛解率9割

引きこもり

 

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今日は弟の誕生日。

 

彼は2015年4月16日にこの世を去った。

 

当時29歳5ヶ月。

 

 

私はその時「やっぱり」と思い、

 

そして同時に

 

ホッとしていた。

 

 

昔から比較され、

 

兄弟で京大に行くというダジャレを言っていた。

 

 

私は京大に行った。

 

弟は天才だった。

 

 

私が高校生の時、

 

彼の頭脳明晰さに

 

「いつか抜かれる」と思った。

 

大人になったら彼の方が金持ちになってる

 

そう思って畏怖した。

 

 

だから、

 

彼が高校生の時に勉強する意欲を失い

 

何もせずに神戸大学に入った時も

 

自分の精神的優位性は保たれた。

 

 

だから、

 

彼が卒業後に警察学校に入り、

 

希望せぬ機動隊への異動を契機に

 

退職して引きこもり始めた時、

 

ホッとしてしまった。

 

 

いま初めて「しまった」と

 

後悔の言葉を書いている自分に驚く。

 

 

両親と私は

 

彼がいなくなったことに

 

ホッとしていた。

 

 

母親は気が狂わんばかりに悲しんでいた

 

父親は放心しながら弟の友人に死んだことを電話していた

 

電話を受けた方はさぞかし迷惑だっただろう

 

 

これだけ書くととても悲しんでるように見えるかもしれない

 

でもホッとしていた

 

両親は今幸せそうだ

 

私も家族に恵まれ幸せだ

 

 

彼にはこうなることが分かっていたのだろうか?

 

 

まだ彼が何を考えていたのか分からない

 

そして自分が彼の死に何を思ったのかも

 

分からない

 

 

理解したい